子どもの発達障害について

 

・対人関係がうまく取れず、同級生とコミュニケーションが取りづらい(ASDタイプ)

・自分の気持ちをうまく相手に伝えることができない

・家族以外の人と話すことができない(場面かん黙と呼ばれるもの)

 ・授業中静かに椅子に座っていることができず、やってはいけないと分かっていても、好ましく無いことをやってしまう(ADHDタイプ)

・難しい言葉を遣うが、その意味を理解していない(ASDタイプ)

・爪を伸ばすなど特定のものにこだわりが強い(ASDタイプ)

 

これらの方々には、発達障害の診断は出なかったけれど、その要素が強いと考えられる方もいらっしゃいます。いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれるものです。こういった方々は、専門機関によるサポートを受けづらいのが現状です。

OFFICE NAKAGAWAでは、お子さんの特性を活かしながら、個々にあったカウンセリング、また学習プランを提案していきます。

 

発達障害について


発達障害とは、発達障害者支援法においては、

"自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの"とされています。
(文部科学省「発達障害とは」)

※診断基準の際に参考とされる「DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル」においては、
"(中略)自閉性障害,アスペルガー障害,または特定不能の広汎性発達障害の診断が十分確定しているものには、自閉スペクトラム症の診断が下される"
とされています。

一時期「親の育て方が悪い」というような間違った認識が広まったことがありました(今でも根強く残っています)。
しかしながら、現代においては「生まれつきの脳に原因がある。」とされており、先天的なものとされています。

人と話すときのコミュニケーションがうまく取れなかったり、
特別にこだわりが強かったり、
過度に活動的であったり、学習に難があったりとされています。

平成24年に行われた調査によると、
"(小中学生のうち)約6.5パーセント程度の割合で通常の学級に在籍している"
という可能性を示しています。
(文部科学省「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」)

3つの主な発達障害(DSM-5より)

発達障害には主に3つの代表的なものがあります。

これらは、一つだけがある場合もありますが、

複数のものが混じり合っている場合もあります。

 

注意欠如・多動症

(ADHD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder) 

不注意、多動性および衝動性が強く見られ、これらの状態が少なくとも6ヶ月持続しており、その程度は発達の水準に不相応で、社会的および学業的/職業的活動に直接悪影響を及ぼすもの

 

自閉スペクトラム症

(ASD:Autism Spectrum Disorder)

①社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥を持つ

②強いこだわりを持つ

※過去に使われていた言葉:

自閉症/アスペルガー障害/広汎性発達障害/特定不能の広汎性発達障害

⇒これらを総合しASDと呼ばれるようになりました。

 

学習症

(LD:Leaning Disorder)

「話す」「読む」「理解する」「書く」「計算する」「推論する」などの、学習や学業的技能の使用に困難があるもの

 

どのように見えているのでしょうか?

 

たとえばLDの無い方の場合、「おはよう」という文字は以下のように見えます。これを「読む」ことも「書く」ことも問題は無いでしょう。

 

しかしながら、LDの方の場合は以下のように見えます(例です)。

いかがでしょうか。文字が重なって見えたり、だぶって見えたり、まっすぐで無いように見えます。

学校の教科書などは、もっと行間が狭く、小さな字が連なっています。特に日本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」に加え、「数字」「アルファベット」も日常的に使用されます。

LDがある方の場合、文字と文字の間を広く取ったり、明朝体よりもゴシック体で書いたりすることで、読みやすく、また書き取りやすくなります。

 

ASD(自閉症)の方の見え方

 

自身もASDを持ち、人との会話が困難な、東田直樹さんはその著書「飛びはねる思考」において、「人の見え方」についてこう言及されています。

 

"僕には、人が見えていないのです。人も風景の一部となって、僕の目に飛び込んでくるからです。山も木も建物も鳥も、全てのものが一斉に、僕に話しかけてくる感じなのです。それら全てを相手にすることは、もちろんできませんから、その時、一番関心のあるものに心を動かされます。”

 

発達障害を持つ方にとって、物事の見え方は、それを持たない人とは異なります。

お子さんがどのように物事を捉えているか。そのことを完璧に理解することは難しいことです。ちょうど私たちが人の気持ちを理解しきろうと思うことと同じように。

しかしながら、「理解しよう」と思うことはできます。発達障害の方の対応においてもっとも重要なのは、専門スキルとともに、この「相手を知ろう」と思う気持ちだと言えます。

 

適切なサポートと共に歩むということ

 

お子さんが発達障害をお持ちの場合、御本人もご家族も大変な努力をされてきています。

 

親御さんとしてはご自身の子育てに悩まれたこともあると思います。ついつい叱責してしまい、後で言いようのない後悔に苛んだこともあると思います。

 

また御本人も、「なんで自分は他の人と同じようにできないんだろう。」「自分はなんてダメな人間なんだろう。」と自信を失ったこともあると思います。

 

発達障害は単純に「個性」と呼ぶには、あまりにも多大な力を要します。

 

しかしながら、周りの方の適切なサポートがあれば、御本人も、そして親御さんも、きっと笑顔を取り戻すことができます。

 

誰かを頼ることは勇気のいることかもしれません。しかしながら、必ず力になってくれる人が現れます。

そのうちの一人に選んで頂けたら嬉しいです。

 

ご相談について

 

面談の際に、これまでの診断結果(WISCなど)や、学校の通信簿、テスト結果(答案用紙)をお持ち頂き、家や学校での様子についてお聴かせ下さい。

 

発達障害の方の場合、周りとうまくやれないことに悩み、不登校や引きこもりになられる場合が多いです(二次障害)。

 

これまでの生育歴をお聴きした上で、自分の特性に気づき、強みを活かしていきます。メンタルケアとともに、効果的な学習プランや、ビジネスマナーの習得をサポートし、自信を取り戻し学校への復帰や、社会参加を目指します。

 

ご相談の方法は、対面・お電話ウンセリングにてお受け致します。

 

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